トイレ内装のプロが教える!失敗しないデザイン選びのコツ

毎日使う場所だからこそ、トイレは清潔で心から落ち着ける空間でありたいものです。「トイレの汚れが落ちにくくなった」「壁紙や床が古びて暗く感じる」「もっと掃除がしやすいトイレにしたい」といったお悩みをお持ちではないでしょうか。
トイレリフォームというと、便器の交換ばかりに目が行きがちですが、実はリフォーム後の満足度を大きく左右するのは「内装」です。壁紙や床材のデザイン一つで、トイレは単なる用を足す場所から、明るく快適でリラックスできる空間へと生まれ変わります。
そこで今回は、失敗しないトイレのデザイン選びのコツについて詳しく解説します。TOTOなどの機能的な便器への交換とあわせて、内装込のリフォームを検討する際のポイントや、空間を広く見せるテクニック、そして掃除のしやすさとデザイン性を両立させる床材の選び方をご紹介します。これからリフォームをご検討中の方は、ぜひ理想のトイレづくりの参考にしてください。
1. トイレリフォームの仕上がりは壁紙と床で決まる!空間を広くおしゃれに見せる内装テクニック
トイレは家の中で最も小さな個室ですが、だからこそ壁紙(クロス)と床材の選び方一つで、その印象は劇的に変わります。リビングでは冒険しにくい大胆なデザインも、トイレなら取り入れやすいというメリットがあります。しかし、狭い空間ゆえに色が与える圧迫感や閉塞感には注意が必要です。ここでは、限られたスペースを広く、そして清潔感あふれるおしゃれな空間に見せるための具体的な配色と素材選びのポイントを解説します。
まず、空間を広く見せるための鉄則は「膨張色」をベースにすることです。ホワイト、アイボリー、ライトグレー、パステルカラーといった明るい色を壁と天井に使用することで、光を反射し、実際の面積よりも広がりを感じさせることができます。特に窓のないトイレの場合、照明の光を拡散させる白いクロスは必須級のアイテムです。サンゲツやリリカラといった主要メーカーのカタログには、光の反射率が高い機能性壁紙も多数掲載されており、これらを活用するのも賢い選択です。
単調になりがちな白い空間をおしゃれに格上げするのが「アクセントクロス」のテクニックです。4面の壁のうち、便器の背面にある壁一面だけ濃い色や柄物のクロスに変えることで、視線が奥に引き込まれ、奥行きが生まれたように錯覚させる効果があります。例えば、ネイビーやダークグレーなどの収縮色を奥の壁に配置すると、空間が引き締まり、手前の白い壁との対比でモダンな雰囲気が完成します。
床材の選び方も重要です。壁が明るい色の場合、床には少しトーンを落とした色味を持ってくると空間に安定感が生まれます。木目調のクッションフロアや、モルタル調のフロアタイルなどが人気です。また、最近ではヘリンボーン柄や幾何学模様の床材を取り入れて、足元から個性を演出するスタイルも注目されています。ただし、床に大きな柄を持ってくる場合は、壁をシンプルに抑えるなど「引き算」のバランスを意識しましょう。
デザイン性だけでなく、機能性も見逃せません。トイレは水ハネやアンモニア臭が気になる場所です。表面強化された壁紙や、消臭・抗菌機能付きのクッションフロアを選ぶことで、美しい内装を長く維持しやすくなります。TOTOやLIXILのショールームで実際の便器と内装材のサンプルを合わせて確認すると、より具体的なイメージが湧くでしょう。まずはベースカラーを決め、そこに足し算でお気に入りの色や柄を組み合わせていくことが、失敗しないトイレ内装の第一歩です。
2. TOTO便器への交換とあわせて検討したい!掃除がしやすくデザイン性も高い床材の選び方
TOTOの最新便器へのリフォームを検討する際、多くの方が便器の機能やデザインに注目しますが、実は満足度を大きく左右するのは「床材」の選び方です。便器を交換すると、以前の便器の設置跡が床に残ってしまうことが多いため、床材の張り替えは便器交換と同時に行うのが基本であり、費用的にも効率的です。
特に、TOTOのタンクレストイレ「ネオレスト」や、すっきりとしたデザインの「ピュアレスト」シリーズを選ぶなら、その洗練されたフォルムを引き立てる床材を選びたいものです。ここでは、掃除のしやすさとデザイン性を兼ね備えた、おすすめの床材と選び方のポイントを解説します。
1. コストパフォーマンスと種類の豊富さなら「クッションフロア」**
トイレリフォームで最も採用されているのがクッションフロアです。塩化ビニル製で耐水性が高く、継ぎ目が少ないため、水拭きだけで簡単に掃除ができるのが最大のメリットです。サンゲツや東リといった大手メーカーからは、消臭機能や防カビ機能がついた高機能な製品も多数販売されています。最近のプリント技術は進化しており、本物の木材やタイルのようなリアルな質感を持つものも増えています。費用を抑えつつ、清潔感を維持したい場合に最適です。
2. 高級感と耐久性を重視するなら「フロアタイル」**
デザイン性にこだわりたい方には、塩ビ素材のフロアタイルが人気です。クッションフロアよりも硬く丈夫で、傷がつきにくい特徴があります。特に大理石調やストーン調のデザインは高級感があり、TOTOのモダンな便器と組み合わせることで、ホテルのようなラグジュアリーな空間を演出できます。目地(隙間)ができるタイプの場合は、耐水性のある目地材を使用するか、目地棒を入れて汚れの侵入を防ぐ工夫が必要です。
3. TOTO純正の最強床材「ハイドロセラ・フロア」**
掃除のしやすさを極めたいなら、TOTOが開発したトイレ専用床材「ハイドロセラ・フロア」は見逃せません。これは大型の陶器製パネルで、表面にTOTO独自の光触媒技術「ハイドロテクト」加工が施されています。尿の飛び散りによる汚れやニオイが染み込まず、サッと拭くだけで綺麗になります。また、菌の発生やニオイを抑える効果も期待できます。初期費用は他の床材より高くなりますが、長期的なメンテナンスの楽さと美しさを考慮すると、非常に価値のある選択肢です。
床材選びで失敗しないコツは、便器の色(ホワイト、パステルアイボリーなど)とのコントラストを意識することです。床をダークカラーにすれば空間が引き締まり、明るい色にすれば広く清潔感のある印象になります。毎日の掃除が苦にならず、お気に入りの空間になるよう、ライフスタイルに合った素材を選んでください。
3. 内装込リフォームで統一感を演出!アクセントクロスを効果的に取り入れて理想の空間を作るコツ
トイレのリフォームを成功させる最大の秘訣は、便器という「設備」と、壁紙や床材といった「内装」をセットで考え、空間全体の統一感を持たせることです。便器だけを新品に交換しても、薄汚れた壁紙や古い床材のままであれば、せっかくの清潔感が半減してしまいます。逆に、内装も同時にリフォームすることで、まるで新築のモデルルームのような洗練された空間を手に入れることができます。
特におすすめなのが、壁の一面だけ異なる色や柄の壁紙を取り入れる「アクセントクロス」の手法です。トイレという限られた狭い空間だからこそ、リビングでは躊躇してしまうような大胆な柄や濃い色味にも挑戦しやすく、手軽におしゃれな雰囲気を演出できます。
アクセントクロスを効果的に取り入れるための具体的なコツは以下の3点です。
1. 視線が集まる場所に配置する**
一般的に、トイレに入って正面の壁(便器の背面)にアクセントクロスを持ってくるのが王道です。ここに濃いグレーやネイビー、あるいは木目調のデザインを採用することで、空間に奥行きが生まれ、引き締まった印象を与えます。逆に、側面の壁にアクセントを入れる場合は、座った時に圧迫感を感じないよう、淡い色味や細かい柄を選ぶのが無難です。
2. 床材(クッションフロア)とのバランスを考える**
壁紙だけでなく、床のデザインも重要です。例えば、壁にインパクトのある柄物を選んだ場合、床はシンプルな石目調や無地にすることでバランスが取れます。逆に壁をシンプルにするなら、床にヘリンボーン柄や幾何学模様を取り入れて遊び心を持たせるのも良いでしょう。サンゲツやリリカラといった国内主要メーカーのカタログには、壁と床のコーディネート例が豊富に掲載されているため、これらを参考にイメージを固めるのが失敗しない近道です。
3. 設備やアクセサリーとの調和を図る**
TOTOやLIXIL、Panasonicなどの最新トイレは、ピュアホワイトやオフホワイトといった清潔感のある色が主流です。これらの便器の色が映えるよう、壁紙は少し彩度を落としたり、コントラストを意識したりすると高級感が増します。また、ペーパーホルダーやタオルリングをアイアン素材や真鍮、マットブラックなどで統一すると、インダストリアルやモダンといった明確なスタイルを確立でき、完成度がぐっと高まります。
内装込みのリフォームであれば、壁紙の張り替えタイミングに合わせて、ペーパーホルダーの位置調整や収納棚の設置もスムーズに行えます。消臭機能や汚れ防止機能がついた高機能壁紙を選びつつ、アクセントクロスで個性をプラスして、機能性とデザイン性を兼ね備えた理想のトイレ空間を実現しましょう。
4. 失敗しない色選びの重要ポイントとは?清潔感とリラックスできる雰囲気を両立する配色のルール
トイレという空間は、家の中で最も狭い場所の一つであるがゆえに、壁や床の色が空間全体の印象を大きく左右します。リフォームや新築の内装決めで最も悩まれるのがこの「色選び」ですが、失敗しないためには、まず「ベースカラー」に明るい色を採用することが鉄則です。
清潔感が何よりも重視されるトイレにおいて、ホワイト、アイボリー、ライトグレーといった淡い色は、光を反射して空間を広く、明るく見せる効果があります。特に窓のないトイレの場合、壁の4面すべてを暗い色にしてしまうと、圧迫感が強く、閉塞感のある空間になってしまいがちです。基本は明るい色を全体の7割程度に使用し、開放感を確保しましょう。
その上で、リラックスできる雰囲気を演出するために取り入れたいのが「アクセントカラー」です。おすすめの手法は、便器の背面や手洗い器側の壁一面だけに、異なる色や柄のクロス(壁紙)を採用することです。ここで選ぶ色が、空間の個性を決定づけます。
例えば、淡いブルーやミントグリーンなどの寒色系は、清潔感を損なわず、鎮静作用によって心を落ち着かせる効果が期待できます。一方、カフェやホテルのような落ち着いた高級感を出したい場合は、モカブラウンやグレージュ、あるいは木目調のデザインを取り入れると良いでしょう。最近のトレンドでは、グレー系のくすみカラーを取り入れることで、モダンで洗練された印象に仕上げる事例も増えています。
また、床の色選びも重要です。壁が明るい色の場合、床に少し濃いめの色(ダークブラウンやチャコールグレーなど)を持ってくると、重心が下がり、空間に安定感が生まれます。逆に、床も白っぽくすると全体がぼやけてしまうことがあるため、メリハリを意識することが大切です。
最後に、色選びの盲点となりがちなのが「照明との相性」です。カタログで見た壁紙の色が、実際のトイレの照明(オレンジ色の電球色や、青白い昼白色)の下では全く違って見えることがあります。サンゲツやリリカラなどの主要メーカーからサンプルを取り寄せ、実際に設置予定の場所で照明を当てて確認することで、「イメージと違った」という失敗を未然に防ぐことができます。清潔感と居心地の良さを両立させる配色は、このバランス感覚にかかっています。
5. デザイン性だけでなく機能面も重視!長く快適に使えるトイレにするための素材選びと収納の工夫
トイレという空間は、家の中で最も汚れやすく、常に清潔感が求められる場所です。そのため、カタログやSNSで見たおしゃれな雰囲気だけで内装を決めてしまうと、日々の掃除やメンテナンスで後悔することになりかねません。長く快適に使い続けるためには、デザインの美しさと「掃除のしやすさ」「汚れにくさ」を両立させることが非常に重要です。
まず壁紙選びについてですが、トイレには一般的なビニールクロスよりもさらに高性能な「機能性壁紙」の採用を強くおすすめします。例えば、サンゲツやリリカラといった主要メーカーが展開している「フィルム汚れ防止」や「撥水コート」機能が付いたクロスは、水ハネや洗剤の飛び散りをサッと拭き取れるため、壁紙の変色やカビを防ぐことができます。また、臭いがこもりやすい空間ですので、「強力消臭」機能が付いたものや、調湿・脱臭効果のあるLIXILの内装建材「エコカラット」をアクセントウォールとして取り入れるのも、機能性と高級感を同時に高める賢い選択です。
次に床材です。リビングと同じフローリングをトイレにそのまま使用するのは避けたほうが無難です。本物の木材や一般的な複合フローリングは、アンモニアや強力なトイレ用洗剤に弱く、継ぎ目から水分が染み込んで黒ずみや腐食の原因となるからです。ここでは、耐水性に優れた「クッションフロア」や、よりリアルな質感で耐久性が高い「フロアタイル」を選ぶのがプロの定石です。特にクッションフロアはシート状で継ぎ目を少なく施工できるため、隙間に汚れが入り込むのを防ぎ、常に衛生的な状態を保ちやすくなります。
最後に収納の工夫です。限られたスペースであるトイレでは、床に物を置かないことが広さと清潔感を保つ最大のコツです。掃除道具やトイレットペーパーのストックが丸見えにならないよう、壁の厚みを利用した「埋め込み収納」や、頭上のデッドスペースを活用した「吊戸棚」を検討しましょう。もし大掛かりな工事が難しい場合は、TOTOの「レストパル」やLIXILの「リフォレ」のように、タンクや配管をキャビネット内に隠して収納スペースに変えてしまうシステムトイレを選ぶのも一つの手です。これらを採用することで、見た目がスッキリしてホテルライクな空間になるだけでなく、ホコリが溜まりやすいタンク裏の掃除からも解放されます。
「掃除がしやすく、物が散らからない」という機能的な土台があってこそ、こだわりの内装デザインがより一層引き立ちます。毎日の暮らしを豊かにするために、ぜひ色柄だけでなく素材のスペックにも目を向けて選んでみてください。

